デジタルカメラの時代になり、カメラに求められる性能は日に日に高度に、そして多岐に渡るようになっている。フィルムカメラの時代ならけっして求められなかったものが今のデジタルカメラには必要とされる。動画機能などはその最たるものかもしれない。正直「一体何人のユーザーがここまでの性能を必要としているのだろうか?」と疑問に思うことがない訳ではない。
しかし、我々カメラメーカーは、だからと言って進化の手を緩める訳にはいかない。スマートフォンのカメラ機能がデジタルカメラを凌駕する勢いで高性能化する中、「撮影専用の道具」としてのカメラはもっと上を目指さなくてはならないと感じている。より高画質に、より高機能に、そしてより魅力的に。それがスペシャリストとしての存在価値であり、プライドだ。
X-T4は全Xシリーズのカメラの中で、最高性能を目指したカメラである。最大6.5段分の効果を発揮するボディ内手振れ補正、メカニカルシャッターを使用しながらもミラーレス最速となる15コマ/秒の高速連写、優れた動体追従性や顔・瞳検出力を誇る高精度オートフォーカスなど、あれほど「完成度が高い」と言われた前作X-T3を大きく超えるスペックを実現している。ここに展示した作品は、そのほんの一部の性能しか使っていないかもしれないが、APS-Cサイズのセンサーから生み出された映像とはにわかに信じ難いほどの高画質であることはお分かりいただけると確信している。「Top of X」の実力を是非その目で体感していただければ光栄である。
記
富士フイルムイメージングプラザ企画展「Photography in Motion」
織作峰子、小林稔、辰野清、田中達也
(五十音順・敬称略)
2020年7月29日(水)~8月24日(月)
10:00~19:00(最終日は14:00まで) ※ 毎週火曜休館
※ 写真展・イベントはやむを得ず、中止・変更させていただく場合がございます。
予めご了承ください。
富士フイルムイメージングプラザ大阪 ギャラリー
約24点
Ⓒ織作峰子
Ⓒ小林稔
Ⓒ辰野清
Ⓒ田中達也