世界を支配しているのは色である。
七色の虹、三色の信号。
色には流行がある。
人の顔色をうかがう。
肉の鮮度は色でわかる。
黒い髪、肌の色、赤い血。
国旗には色がある。
青春、朱夏、白秋、玄冬…。
色があるから、世界は成り立っている。
夏から秋。野山は緑の濃度を深め、やがて艶やかで彩り豊かな風景へと変貌するこの時期は、色彩の深度が日に日に深まっていく。人がそんな色と出会うとき、心からの感動が感嘆の声となり、あるいは息をのむほどの沈黙が訪れる。
人は色に心を奪われているのだ。
2022年の夏から秋に旅をした理由は、そんな色を探し描くためだった。色彩深度の深い色と、細部を詳らかにする描写力をご覧いただきたい。
記
萩原史郎 写真展「色彩深度~Colors~」
萩原史郎
(敬称略)
2022年11月30日(水)~2023年1月26日(木)
10:00~18:00(最終日は14:00まで)※ 毎週火曜休館
※当面の間、新型コロナウイルス感染防止などの観点より
営業時間を短縮とさせていただきます。
※写真展・イベントはやむを得ず、中止・変更させていただく場合がございます。
予めご了承ください。
富士フイルムイメージングプラザ大阪 ギャラリー
■萩原 史郎(はぎはら しろう)
1959年山梨県甲府市生まれ。株式会社新日本企画で写真誌「風景写真」の創刊に携わり、編集長・発行人を経験。退社後は風景写真家に転向し、写真誌寄稿、コンテスト審査員、写真教室講師、講演会講師、写真クラブ例会指導など幅広く行う。著書は「四季の風景撮影」シリーズ8冊(日本カメラ社)、「風景写真の便利帳」(玄光社)など多数。新刊は「風景写真まるわかり教室」(玄光社)。写真集には「色 X 旬」(風景写真出版)がある。写真展は、2015年「色 X 情」、2019年「色 X 旬」、2020年「志賀高原 -Whisper of the Scenery-」開催。
日本風景写真家協会(JSPA)副会長
日本風景写真協会(JNP)指導会員
石の湯ロッジ萩原史郎写真教室 講師
日本学生写真部連盟(FUPC)指導会員
富士フイルム・アカデミーX講師
カラー 約30点(予定)
Ⓒ萩原史郎
Ⓒ萩原史郎