【展示内容】
ダムに沈んだ地域、過疎化の波の陰に忘れられたかのような地域を、近代化の陰に生きる中国・江西省抚州を3年に渡って井津建郎氏が取材した作品展です。
【写真家からの写真展紹介】
たまたま上海で出会った男性の故郷、抚州の文化が文明の波にさらわれるのを眼前にして彼なりに保存しようとする気持ちに共鳴して訪れた江西省抚州の作品です。
廃墟化しつつある村や邸宅とそこに住み続ける老人たち、文化大革命以前は地主や大邸宅の主であった人たちの運命も含めて『無常』という言葉を考えています。
撮影にあたっては中国ではダム等施設の近辺での大きなカメラの使用と移動には制約があることも考慮し、大型フィルムカメラの画像に匹敵する大型センサーを搭載したミラーレスデジタルカメラ「GFX 50S」を使用することにしました。
これによって水面、建材、古樹の質感表現や暗い室内まで満足できる仕上がりにできました。
井津建郎
記
井津建郎写真展「抚州・忘れられた大地」
井津建郎
(敬称略)
2021年2月3日(水)~2月22日(月)
10:00~18:00(最終日は14:00まで)※ 毎週火曜休館
※当面の間、新型コロナウイルス感染防止などの観点より
営業時間を短縮とさせていただきます。
※写真展・イベントはやむを得ず、中止・変更させていただく場合がございます。
予めご了承ください。
富士フイルムイメージングプラザ大阪 ギャラリー
■井津建郎(KENRO IZU)
1949年大阪生まれ。日本大学芸術学部に学んだ後1971年渡米。ファッション・カメラマンの助手を3年間務めた後独立して、以来ニューヨークを拠点として作品制作と発表を続けて現在に至る。
現在はニューヨーク州ラインベックに住居とスタジオを構える。
1979年以来約40年間にわたって『聖地』を14x20インチのカメラで撮影、プラチナプリントによる表現を続ける。
1993年にアンコール遺跡撮影のため初めてカンボジアを訪れる。以後インド、ラオス、ネパール、インドネシア、ブータン、中東などアジアの聖地の撮影を精力的に行う。
https://www.kenroizu.com/
約36点
Ⓒ井津建郎
Ⓒ井津建郎
Ⓒ井津建郎
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